一般社団法人 福山市医師会

いきいき子育て支援情報(2026年1月号)

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最近の感染症情報

現在、福山市内にて小児の間で流行している感染症を、感染頻度の高い疾患順にお知らせします。

  1. 急性呼吸器感染症       減少傾向
  2. インフルエンザ        減少傾向
  3. 感染性胃腸炎         減少傾向
  4. A群溶血性レンサ球菌咽頭炎  横ばい
  5. 流行性角結膜炎        横ばい
  6. RSウイルス感染症      横ばい
  7. 伝染性紅斑          横ばい

続いて、新型コロナウイルス感染症、突発性発しんなどが少数報告されています。

*インフルエンザB型も少しずつ出ています

 2025/2026年シーズンの福山市のインフルエンザ流行は、10月6日に流行期が始まり、11月10日に注意報レベルに増加、そして12月1日に警報レベルに達したとされ、現在も多くの発生情報が寄せられています。
 現時点で多数を占めているのはインフルエンザA型ですが、実は少しずつインフルエンザB型の発生情報が集まり始めてきました。近隣の地域で多くの患者さんが出ている地域もあります。A型の流行が始まったのち、遅れてB型の流行が始まることが多く、今年もそのパターンが始まったのかもしれません。『この冬になって、インフルエンザ(A型)にかかったからもう大丈夫』と思っていると、B型に感染してしまうことも少なくありません。感染時の症状について、A型が強く、B型はそこまで強くない、という情報もありますが、実際はA型とB型の間で大きな違いはないとされ、B型にも注意が必要です。

 インフルエンザ警報が発令されている間は、油断せず過ごしていきましょう。
 また、インフルエンザが重症になるのを防ぐにはワクチンが有効で、ワクチンはB型インフルエンザにも効果があります。今シーズンまだインフルエンザワクチンを受けていない人は、B型の流行に備えるために、ワクチンを受けることを積極的に考えてみてください。

文責:福山市医師会 理事 荒木 徹

今月のトピック

妊娠中に推奨・考慮されるワクチンについて

あけましておめでとうございます。
妊娠中のワクチン接種は、お母さん自身の感染症予防や重症化を防ぐとともに、胎盤を通じて赤ちゃんに抗体を移行させ、生後早期の重症化や発症を防ぐという大切な意義があります。日本小児科学会は妊婦・乳児双方の健康保護に有用とし、妊婦への接種が推奨または考慮されるワクチンとして次の4種を挙げています。

  • 1.早期乳児の重症化予防を目的としたワクチン
     ○ RSウイルスワクチン:生後6か月未満の重症化リスクが高いRSウイルス感染症から赤ちゃんを守るため、**妊娠24~36週(28~36週推奨)**に接種が可能です。
     ○ 百日咳含有ワクチン:生後6か月未満で重症化しやすい百日咳から赤ちゃんを守るため、妊娠27/28~36週に接種が考慮されます。
  • 2.母体の重症化予防と早期乳児の発症予防を目的としたワクチン
     ○ インフルエンザワクチン:妊婦さんが罹患すると重症化や早産のリスクが高まる可能性があるため、インフルエンザ流行前に妊娠全期間で接種が推奨されます。
     ○ 新型コロナワクチン:重症化リスクのある妊婦さんや、母子免疫効果を希望する妊婦さんには接種が可能です。妊娠全期間で接種ができます。

文責:福山市医師会 母子保健委員 吉田壮一

おくすり一口メモ

子供の風邪に使う市販薬の知っておくべきポイント(その②)~市販薬を安全に使うための注意点~ -福山市薬剤師会-

 子供に市販薬を使う際は、「用法・用量を守ること」が最も大切です。年齢や体重によって適切な量が決められており、早く治したいからといって量を増やしたり、回数を多くするのはとても危険です。必ずパッケージや添付文書を確認しましょう。
同じ成分の重複にも注意が必要です。総合感冒薬と解熱鎮痛薬を一緒に飲むと、解熱成分が重なってしまうことがあります。別のお薬を併用する場合は、成分を確認するか、薬剤師に相談しましょう。
副作用としては、眠気、食欲低下、胃の不快感、発疹などがみられることがあります。特に服用後にぐったりする、発疹が出る、息苦しそうといった変化があれば、すぐに使用を中止し、医療機関で受診してください。
薬の選び方としては、症状がいくつあるかを確認しましょう。発熱だけなら解熱剤、せきだけならせきの薬など、必要最小限の薬を選びましょう。市販薬を2~3日使っても症状が改善しない場合や、悪化する場合は、自身で判断せず早めに小児科を受診するようにしましょう。