一般社団法人 福山市医師会

【いきいき健康メール】を更新しました(2026年2月号)

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感染症情報

◎2日目のカレー

「2日目のカレーは美味しい」とよく言われますが、食中毒にも注意が必要です。カレーやシチューなどの煮込み料理による食中毒の原因菌としてウェルシュ菌が知られています。ウェルシュ菌はヒトや動物の腸管内、土壌、水中など自然界に広く存在している菌です。増殖が可能な温度は12~50℃と広く、増殖に都合の悪い環境になると、芽胞といって強い殻に守られたような状態となり、死滅せずに生き残ります。芽胞は100℃で数時間加熱しても生き残り、増殖に適した環境になると通常の菌の状態に戻り増殖します。

ウェルシュ菌による食中毒は、原因の食品を摂取してから6~18時間(平均10時間)の潜伏期間の後、主に腹痛や下痢などの症状を起こします。多くは1~2日で回復するとされていますが、まれに重症化することがあります。

ウェルシュ菌は自然界に広く存在するため、食品への混入を完全に防ぐことは困難です。このため予防としては、菌を増殖させないことが重要になります。加熱調理された食品は常温のまま放置せず、できるだけその日のうちに食べきるようにします。保存する場合は、あら熱をできるだけ早く取り、速やかに冷蔵庫や冷凍庫に入れて、急速に冷却します。底の浅い平たい容器や、保存用の袋に小分けにすると、温度が下がりやすくなります。

文責:福山市医師会 感染症対策委員 大多和 泰幸

今月のトピック

◎寒さと心の調子

2月は「三寒四温」という言葉のとおり、寒い日と少し暖かい日を繰り返しながら季節が進みます。この寒暖差は体だけでなく、心の調子にも影響を与えます。特に、1日の寒暖差が7度を超えると、体温を調整するためにエネルギーが過剰に消費され、心身に大きな負荷がかかると言われています。なんとなく気分が落ち込む、疲れやすい、眠りが浅い、やる気が出ないといった変化は、この時期に多くみられるサインです。

寒さで外出や運動の機会が減ること、日照時間が短いことも重なり、心身のリズムが乱れやすくなります。まずは生活リズムを整え、日中は意識して体を動かし、可能であれば日光を浴びる時間を作りましょう。ぬるめのお湯にゆっくり浸かって副交感神経を優位にするのもいいでしょう。それでも不調が続く場合は、「もう少し頑張れば」と抱え込まず、早めに身近な人や医療機関にご相談ください。

文責:福山市医師会 広報委員 古庵 路子