一般社団法人 福山市医師会

いきいき子育て支援情報(2026年4月号)

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最近の感染症情報

現在、福山市内にて小児の間で流行している感染症を、感染頻度の高い疾患順にお知らせします。

  1. 急性呼吸器感染症       減少傾向
  2. インフルエンザ        減少傾向
  3. 感染性胃腸炎         減少傾向
  4. A群溶血性レンサ球菌咽頭炎  減少傾向
  5. 流行性角結膜炎        横ばい
  6. RSウイルス感染症      横ばい
  7. 新型コロナウイルス感染症   横ばい

続いて、伝染性紅斑、突発性発しん、マイコプラズマ肺炎などが少数報告されています。

*RSウイルス感染症

RSウイルス感染症が増え始める時期に近づいて参りました。
RSウイルス感染症は、RSウイルスによる呼吸器の感染症です。何度もかかることがあり、生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼすべての子どもが感染するとされています。
感染すると、2~8日の潜伏期間を経て、発熱、鼻水、せきなどの症状が数日続きます。特に生後6か月以内の赤ちゃんでは、細気管支炎(肺の中の細い空気の通り道に炎症が起こること)や肺炎などを起こし、重症化することがあります。
RSウイルスは、接触感染(ウイルスがついた手や物を触ってうつること)と、飛沫感染(せきやくしゃみのしぶきでうつること)で広がります。予防のためには、日頃からよく触れる物や場所を、アルコールや塩素系の消毒剤(家庭用漂白剤など)でこまめに消毒し、手洗いやアルコールによる手指の消毒を行うことが大切です。鼻水やせきなどの症状があるときは、マスクの着用や手洗いなどの基本的な感染対策を心がけましょう。
また、2026年(令和8年)4月から、RSウイルス感染症予防接種の定期接種が始まっています。対象は、妊娠28週0日~36週6日の妊婦です。妊婦がワクチンを接種することで、母体で作られた抗体が赤ちゃんに移行し、生後早期の赤ちゃんのRSウイルス感染症に対する予防効果が期待できます。
詳しくは、福山市ホームページをご確認ください。

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福山市保健所 保健予防課

今月のトピック

赤ちゃん、子供、妊婦さん、タバコから守りましょう

 妊娠中にタバコは禁止。もう今や常識ですね。妊娠中にタバコを吸うと、赤ちゃんの発育が遅れたり、胎盤が先に剥がれて母子ともに命の危機にさらされたり、死産や先天異常のリスクが上がることが明らかになっています。絶対に吸わないでくださいね。
 そして、もう一つ心配なのが、周りの人がタバコを吸った煙による受動喫煙の影響です。例えば、おうちで家族の誰かがタバコを吸うと、煙に含まれる有害物質が周囲の人に悪影響を及ぼします。乳幼児突然死症候群は、家族がタバコを吸っている場合、リスクが跳ね上がります。妊婦が受動喫煙を受けると、死産のリスクが上昇するとの報告もあります。また、受動喫煙は乳幼児の呼吸器系の病気を引き起こします。室外でタバコを吸ってきた人の息や服からも、しばらくの間(40分間続くという説も)、有害物質が出続けます。
 では、匂いのしない電子タバコはいいのでしょうか。答えはNOです。電子タバコから排出される煙にも、有害物質はしっかり含まれています。紙タバコからも電子タバコからも、大切な家族を守ってあげたいですね。

文責:福山市医師会 母子保健委員 奥村みどり

おくすり一口メモ

子供の乗り物酔い対策と酔い止め薬の使い方(その②)~薬を飲むタイミング~ -福山市薬剤師会-

 酔い止め薬は、酔ってからではなく「酔う前」に飲むのが最も効果的です。乗り物に乗って気分が悪くなってからでは、薬の効果が十分に発揮されにくいため、あらかじめ予防として服用します。
 一般的には、乗車の30分~1時間前に服用することで、薬の成分が体に吸収され、乗り物に乗っている間に効果が持続しやすくなります。特に長時間の移動や、船・バスなど揺れの大きい乗り物に乗る場合は、直前ではなく服用タイミングを計算しておきましょう。
また、空腹や満腹の状態も酔いやすさに影響します。軽く食事をとった状態で服用するのが望ましく、脂っこい食事や食べ過ぎは避けましょう。
 さらに、服用だけでなく、前方を見る・本やスマートフォンを見続けない・こまめに休憩するといった工夫も酔い予防に効果的です。
お薬と生活面の対策を組み合わせることで、乗り物酔いをより防ぎやすくなります。