いきいき子育て支援情報(2026年5月号)
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- いきいき子育て支援情報

最近の感染症情報
現在、福山市内にて小児の間で流行している感染症を、感染頻度の高い疾患順にお知らせします。
- 急性呼吸器感染症 増加傾向
- 感染性胃腸炎 横ばい
- A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 増加傾向
- 流行性角結膜炎 横ばい
- 手足口病 横ばい
- インフルエンザ 減少傾向
- RSウイルス感染症 横ばい
続いて、水痘、伝染性紅斑、マイコプラズマ肺炎、突発性発しんなどが少数報告されています。
*外遊びの季節 マダニに注意

●草むらや畑に入るときは気をつけましょう
5月になり、外で遊ぶ機会が増える季節になりました。裏山や草むらや畑、あぜ道、山ぎわなどでは、マダニに注意が必要です。
マダニにかまれると、熱が出たり、発しんが出たり、下痢などの症状が出る感染症にかかることがあります。重い病気につながることもあり、油断はできません。レジャーや犬の散歩などで野山や草むらに入るときは、マダニにかまれないよう気をつけましょう。
◆予防方法は?
・長そで、長ズボンを着て、首にタオルを巻き肌の出る部分を少なくしましょう。シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下の中に入れると、より安心です。暑い日は熱中症にも気をつけましょう。
・ディートやイカリジン入りの虫よけスプレーも役立ちます。
・帰宅したら、入浴のときなどに服や体にマダニがついていないかよく確認しましょう。子どもだけでなく、大人やペットも確認しましょう。
◆もしマダニを見つけたら?
マダニは、米粒~小豆大の黒い粒に見えます。皮膚にマダニがついているときは、無理に引っぱったり、つぶしたりしないで、医療機関(皮膚科など)を受診しましょう。
◆こんなときは受診を
草むらや畑、山ぎわなどに出かけたあと、数日から数週間のうちに、発熱、発しん、下痢、強いだるさなどが出たときは、早めに医療機関を受診し、草むらなどに入ったことや、マダニにかまれた可能性があることを伝えましょう。
詳しくは、福山市ホームページをご確認ください。

福山市保健所 保健予防課
今月のトピック
『切り傷』が起きた時の対処法、以前の常識が変わってきています
切り傷の対処法は近年見直され、従来のように傷口を乾燥させるのではなく、適度な湿度を保つことで早くきれいに治ると考えられるようになっています。家庭で切り傷が起きた際に重要なのは、「洗浄」「止血」「保護」の3つの基本です。
まず洗浄では、消毒液をいきなり使うのではなく、水道水でしっかりと傷口を洗い流し、細菌や汚れを除去します。周囲の汚れがひどい場合は石鹸をよく泡立てて優しく洗い、その後十分に流します。
次に止血では、清潔なガーゼやハンカチ、タオルなどを直接当て、約10分を目安に圧迫します。途中で確認のために何度も離すと血が固まりにくくなるため注意が必要です。また、傷口を心臓より高い位置に保つと止血しやすくなります。ティッシュは繊維が残るため使用は避けます。
止血後は傷口を保護しますが、乾燥させず湿った状態を保つ「湿潤療法(モイストヒーリング)」が推奨されています。これはハイドロコロイド素材の絆創膏で傷口を覆い、滲出液を保つことで自然治癒力を高め、痛みを軽減し、かさぶたを作らず早くきれいに治すことが期待できます。2~3日に一度交換するのが目安です。ハイドロコロイド絆創膏は、防水・密着性が高く、すり傷、切り傷、靴ずれに最適で、薬局等で市販されている「キズパワーパッド」などが代表的です。ただし、傷口に汚れが残っている場合や感染の恐れがある場合は使用を控えるべきです。
さらに、10~15分以上圧迫しても出血が止まらない場合や、傷が深く脂肪や筋肉が見えている場合、異物が除去できない場合、噛み傷やしびれがある場合などは、速やかに医療機関を受診することが重要です。
文責:福山市医師会 母子保健委員・学校保健委員 池田 政憲
おくすり一口メモ
子供の乗り物酔い対策と酔い止め薬の使い方(その③)~副作用と注意点~ -福山市薬剤師会-
酔い止め薬は、正しく使えば乗り物酔いの予防に役立つお薬ですが、副作用にも注意が必要です。代表的な副作用は眠気です。服用後はぼんやりしたり、集中力が落ちたりすることがあります。移動中に眠れることは利点にもなりますが、ふらつきには注意しましょう。
また、口の渇き、便秘、尿が出にくいなどの症状が出ることもあります。これらは抗ヒスタミン成分により起こることがあり、強く出る場合は使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
使用できる年齢は製品によって異なるため、兄弟で同じお薬を使う場合でも、必ず対象年齢を確認しましょう。特に乳幼児では使えない製品もあります。
さらに、風邪薬や鼻炎薬、アレルギーのお薬にも似た成分が入っていることがあり、併用すると眠気などの副作用が強く出る場合があります。
酔い止め薬は「子供用だから安心」と自己判断せず、年齢・体質・服用中のお薬を確認して使うことが大切です。
