いきいき子育て支援情報(2026年6月号)
- 医療関係のみなさま
- 市民のみなさま
- いきいき子育て支援情報

- 梅雨の時期に増えやすいアデノウイルスによる感染症(咽頭結膜熱)
- 妊娠中のRSウイルスワクチンが定期接種になりました
- 子供の口内炎と薬の選び方(その①)~子供の口内炎の種類と薬の使い分けについて~ -福山市薬剤師会-
最近の感染症情報
現在、福山市内にて小児の間で流行している感染症を、感染頻度の高い疾患順にお知らせします。
- 急性呼吸器感染症 減少傾向
- 感染性胃腸炎 横ばい
- 手足口病 増加傾向
- A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 横ばい
- 流行性角結膜炎 横ばい
- ヘルパンギーナ 横ばい
- 伝染性紅斑 横ばい
続いて、新型コロナウイルス感染症、突発性発しん、RSウイルス感染症などが少数報告されています。
*梅雨の時期に増えやすいアデノウイルスによる感染症(咽頭結膜熱)
●どんな症状がみられますか
アデノウイルスによる感染症は、こどもに多く、梅雨どきから夏にかけて増えやすい病気です。かつてはプール利用時の接触やタオルの貸し借り等で流行することがあったため、俗称として「プール熱」と呼ばれていました。38~39度くらいの高い熱が数日続き、強いのどの痛みが出ます。目が赤くなる、目やにが出るなどの症状がみられることもあります。ほかに、頭痛、腹痛、下痢、首のはれをともなうこともあります。食欲がない、水分がとれない、ぐったりしているときは、早めに受診しましょう。熱が続く間は、脱水にも注意が必要です。
●治療について
この病気には有効なワクチンはなく、特別によく効く薬もありません。水分をしっかりとり、熱やのどの痛みなど、つらい症状をやわらげながら回復を待つことが基本です。熱が高いときは、こまめな水分補給を心がけ、無理をせず家でゆっくり過ごしましょう。吐き気や頭痛が強いとき、せきがひどいときは、早めに医療機関に相談しましょう。また、眼症状が強いときには、眼科的治療が必要になることがあります。
●予防と対策
せっけんと流水でよく手を洗い、目やにや鼻水をふいたティッシュはすぐに捨て、触れた後は手を洗いましょう。家庭の中でもうつることがあるため、顔ふきタオルや洗面用具は分けると安心です。コップやスプーンなど、口に入るものの使い回しは避けましょう。家族に症状があるときは、近い接触をできるだけ避けましょう。主な症状がなくなってから2日たつまでは、学校には登校できません。
福山市保健所 保健予防課

今月のトピック
妊娠中のRSウイルスワクチンが定期接種になりました

2026年度より妊娠28週~36週の妊婦さんを対象に、RSウイルス感染症に対する母子免疫ワクチンの定期接種が開始されます。RSウイルスに感染すると、発熱、鼻水、咳などの症状が出現しますが、2歳までにほぼ全員が感染し、RSウイルス感染症で受診した乳幼児の4分の1は入院したという報告があります。誰でも感染するから仕方ないでは済まされません。中には、1歳までにRSウイルス感染症で入院した乳幼児では、そうでない乳幼児と比較して、3歳、7歳、13歳時点の喘息の発症率が高かったという報告もあります。ワクチンの効果は、生後半年の間にRSウイルス感染症による医療受診を5割程度に抑え、入院を必要とするような重症感染症に対して7割程度の予防効果があります。昨年度までRSウイルスワクチンは任意接種のため全額自己負担(約3万円)でしたが、今年度より定期接種(原則無料)となったことで、ワクチンの重要性を国が保証したことを意味します。赤ちゃんが生まれたその日からRSウイルス感染のリスクに備えるためにも、妊娠中のワクチン接種が推奨されます。
文責:福山市医師会 母子保健委員 早田 桂
おくすり一口メモ
子供の口内炎と薬の選び方(その①)~子供の口内炎の種類と薬の使い分けについて~ -福山市薬剤師会-
子供の口内炎は、種類によって市販薬で対応できるものと、受診が必要なものがあります。代表的なのは、白っぽい円形の潰瘍ができるアフタ性口内炎です。疲れや睡眠不足、栄養の偏りなどが関係することがあり、炎症や痛みを抑える塗り薬・貼り薬を使うことがあります。
頬を噛んだ、歯ブラシで傷つけた、熱いものでやけどしたなど、刺激が原因のカタル性口内炎も、市販薬で対応できる場合があります。患部を保護したい時や食事でしみる時は、貼り薬が使いやすいでしょう。
一方、ヘルペス性口内炎やカンジダ性口内炎は、市販薬だけで治療することが難しく、医療機関での診察が必要です。発熱がある、口の中に水ぶくれが多い、白い苔のようなものが広がる、水分が取れない場合は早めに受診しましょう。
次回は口内炎薬の作用と副作用について解説します。
