一般社団法人 福山市医師会

【いきいき健康メール】を更新しました(2026年9月号)

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感染症情報

◎ユー・イコール・ユー(U=U)

 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)が発見されて40年以上が経過しました。かつては不治の病と思われたHIV感染症も、治療薬の進歩によって血液中のウイルスを抑えることができ、PLWH(HIVとともに生きる人々)も非感染者と同じように長生きできる時代となりました。現在、多くのPLWHは慢性ウイルス感染症として2-3ヶ月に1回程度外来に通院して血液検査と投薬を行い、健常者と何ら変わらぬ生活を送っています。
 ユー・イコール・ユー(U=U)とは、Undetectable = Untransmittable(治療をして血液中のウイルス量が検出限界未満ならほかの人に感染しない)」という国際的なメッセージです。これはきちんと抗HIV薬の内服を行い、血液中のHIVウイルス量が200 コピー/mL未満を6ヶ月以上維持している状態であれば、たとえ防護のない性行為を通じても他の人にHIVを感染させることはないというメッセージになります。精液中のウイルス量と血液中のウイルス量は同じレベルですので、医療現場で針刺し事故や血液曝露事故が起こったとしても同様に治療をしているPLWHからは感染成立しません。このメッセージは多くのPLWHや医療者を安心させてくれる一方で、注意すべきことは、U=Uはコンドーム使用推奨と相反する概念では決してないということです。コンドームを使用しなければHIV以外の性感染症や予期しない妊娠は防ぐことはできません。むしろ相補的な関係だと考えられます。あなたはユー・イコール・ユー(U=U)というメッセージをどうとらえますか?

文責:福山市医師会 感染症対策委員 齊藤 誠司

今月のトピック

◎秋の花粉症

 少し秋が近づいてきたようですね。
 花粉症というと春のスギやヒノキを思い浮かべる方が多いですが、実は秋にも花粉症があります。秋の代表的な原因は、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどの草花です。
 これらは8月頃から10月頃にかけて花粉を飛ばし、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどを引き起こします。

 秋は朝晩の気温差も大きく、鼻の症状が出やすい季節です。「風邪かな」と思っていても、発熱や強いのどの痛みがなく、毎年同じ時期に症状が続く場合は、花粉症の可能性があります。

 対策としては、草むらに近づきすぎないこと、帰宅時に衣服についた花粉を払い落とすこと、洗顔や手洗いを行うことなどが大切です。症状がつらい場合には我慢せず、早めに医療機関へ相談しましょう。

文責:福山市医師会 広報委員 宇髙 毅