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手足口病

症状と経過

手と足を中心に赤い発疹が出現し、口の中にも発疹や水泡ができる病気です。手足の発疹は破れにくい水疱をともない中心部が白っぽく見えることもあります。口の中の水泡は破れやすく、破れてびらん状態(口内炎)となると強い痛みをともないます。通常約一週間で症状は軽快します。発熱を伴うこともありますが、2~3日で解熱します。

原因

コクサキーエンテロと呼ばれるウイルスです。潜伏期間は2~7日で飛沫や便を介して感染します。

治療

発疹に対しての治療は不要で、口内炎による痛みが強い場合には口の中に塗る軟膏が処方される場合もあります。予防するワクチンはありません。

合併症

頭痛・嘔吐・発熱が続く場合には髄膜炎の合併が疑われますが、多いものではありません。ごくまれに脳炎の報告があります。

家庭での注意

便からの感染もあるので、手洗を十分に行い、患児には水分をこまめにとらせましょう。症状軽快後も感染力は残っており2~3週間はウイルスの排泄が続きます。このため幼稚園や保育所を症状のある間だけ休んでも、他の園児にうつす可能性はのこります。しかし、重篤な合併症はまれなので、登園・登校については全身状態がよければ可能です。