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【トピック】検査について

【いきいき健康メール】(2022年7月号)
2022年7月8日発行号
◎検査について 医療機関を受診した際、検査を勧められることがあると思います。 例えば発熱があれば、このご時世ですので新型コロナ感染症のPCRや抗原検査を行う場合があります。コロナでなければOKという状況なら検査終了ということになりますが、発熱の原因検索や病状把握のため、必要に応じて続きの検査を行うこともあるかと思います。比較的一般的なものでは血液や尿などの検体検査、X線検査などの画像検査などがありますが、より特殊な検査、大掛かりな検査を行うこともあります。心配な疾患を否定するためには相応の検査が必要となります。また疾患は一つとは限りません。 適切な治療を行うためには、正確な病状把握が必要です。問診や身体診察は大変重要ですが、客観的な評価を行う意味で検査は有用です。 検査を行わずに治療を始めることもあります。流行感染症を踏まえると少し話が変わりますが、緊急度を考えたとき、全身状態が比較的落ち着いている方なら、急いで次々と検査を行わなくても、当面の対処を行って経過を見ていくのも方法の一つです。ただし、検査を行わない限り診断にたどり着けない疾患もあり、気になる体調不良が続いているときは、勧められる検査を受けていただければと思います。 慢性疾患で定期通院され、特に体調不良のない方も時々は検査を行う必要があります。主治医としては、治療中の疾患や関連疾患を含め、全般的な状況を把握しておきたいと考えますし、普段のことを把握しているからこそ、変わったことがあれば異常に早く気付くことができます。 目的を理解いただいた上で検査を受け、結果の説明を受けていただきたく思いますし、私も外来診療を担当する者として、わかりやすい説明を心がけたいと思います。 文責:福山市医師会 広報委員 阿嶋 猛嘉