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2024年1月号

最近の感染症情報

 現在、小児の間で流行している感染症を、感染頻度の高い疾患順にお知らせします。

  1. インフルエンザ・・・・・ 減少傾向
  2. 新型コロナウイルス感染症 増加傾向
  3. 感染性胃腸炎 ・・・・・・ 増加傾向
  4. 溶連菌感染症・・・・・・・ 増加傾向
  5. 咽頭結膜熱 ・・・・・・  横ばい
  6. 流行性角結膜炎・・・・・・ 増加傾向

 続いて、突発性しん、水痘、手足口病、が少数報告されています。

*冬に流行しやすい病気について

 冬はかぜや胃腸炎・インフルエンザなどのウイルスによって感染する病気が流行しやすい季節です。新型コロナウイルスも冬に流行を繰り返しています。
ウイルスに感染するのは、咳やくしゃみなどの飛沫を吸い込んだ時やドアノブなど汚れた場所にさわった時が多いです。特にかぜやインフルエンザは飛沫を吸い込んで、胃腸炎は汚れた場所をさわって感染する場合が多いです。

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 日頃からウイルスを含む飛沫を吸い込まないようにマスクを着用しましょう。
外から帰った後やトイレの後・食事の前にはせっけんで手をよく洗い、うがいでのどを清潔に保ちましょう。
からだの免疫力を高めるためにバランスの良い食事と睡眠を十分にとりましょう。空気が乾燥すると口や鼻の粘膜が乾燥しウイルスが体内に入りやすくなりますので、室内の湿度を適度に保つことも大切です。

今月のトピック

子どもの事故が増えています

 ケガ、やけど、誤飲などで受診する子供たちが増えています。命に関わるような事故や、一生残るキズなど絶対に防ぎたいですよね。大人が気をつけるべきポイントについてまとめてみました。
〈外遊び〉
 子どもは興味を持ったものに一直線で、周囲を確かめずに突然走り出すことがあります。まずは遊ぶ場所を考え、道路ぎわや水辺、ブランコのそば、など危険なところを避けましょう。大人は道路側や水辺側から見守ってあげてください。地面に凸凹あると転倒しやすいですし、遊具で遊ぶ際には常にそばにいてあげてください。

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 子供たちは、トイレットペーパーの芯(直径38mm)より小さいものは、飲み込んでしまう可能性があります。こうした小物は、手の届かないところや、鍵のかかる場所に保管しましょう。特に、上のお子さんがおられるご家庭では、おもちゃの管理に気をつける必要があります。これからの時期は、暖房器具や熱い飲み物によるやけどにも注意が必要です。
 かわいい子どもたちを危険にさらすことがないよう、みんなで気をつけていきましょう。

文責:福山市医師会 母子保健委員 髙橋康太