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2024年3月号

最近の感染症情報

現在、小児の間で流行している感染症を、感染頻度の高い疾患順にお知らせします。

1.インフルエンザ ・・・・・・・ 減少傾向
2.新型コロナウイルス感染症 ・・ 減少傾向
3.感染性胃腸炎  ・・・・・・・・  横ばい
4.溶連菌感染症 ・・・・・・・・ 増加傾向
5.咽頭結膜熱   ・・・・・・・   横ばい
6.RSウイルス感染症  ・・・・・ 増加傾向

 続いて、手足口病、流行性角結膜炎、突発性発しん、水痘、などが少数報告されています。

*年長さんは麻しん風しんワクチンを3月中に接種しましょう。

 麻しん・風しんは以前は大きな流行が発生していましたが、ここ数年は国内では流行がありません。しかし麻しん風しん混合ワクチンをうけるお子さんが減少し流行する可能性が高くなっています。95%以上のお子さんがワクチンをうけていれば安心なのですが、福山市では1歳のお子さんがうける1期の麻しん風しん混合ワクチンを去年は94%のお子さんしか接種されていません。年長さんがうける2期の麻しん風しん混合ワクチンはもっと悪く92%のお子さんしか接種されておらず、大変心配な状況です。
 2403_1.gif麻しんも風しんも感染力が強く手指のアルコール消毒やマスクでは予防できませんが、ワクチンはとても有効な予防法です。麻しん風しん混合ワクチンは定期接種となっており、1歳の時と小学校就学前の年長の時に1回ずつ合計2回うけることになっています。年長さんのお子さんの麻しん風しん混合ワクチンは3月31日までです。できるだけ早めにワクチン接種をうけましょう。

今月のトピック

こども医療でんわ相談#8000について

 毎年インフルエンザ、コロナ、RS、アデノ、ノロウイルス、溶連菌等の多くの感染症が流行し、その対応に悩まれることも多いと思います。毎日夜間に子どもの症状で困ったときにこども医療でんわ相談#8000が利用できます。#8000は小児科医師や看護師が対応する小児救急電話相談の番号です。全国どこからでも#8000をプッシュすると、お住いの都道府県の窓口に自動転送されます。
 こども医療でんわ相談では、子どもの急な発熱や嘔吐などの症状に応じて、家庭での対処法や医療機関の受診についても相談できます。軽い症状で子どもを病院に連れて行くか迷ったときは、まず#8000を利用しましょう。
 相談料は無料ですが、通話料は利用者負担です。#8000は、毎日夜間早朝の病院の開いていない時間帯にご利用ください。

文責:福山市医師会学校保健委員 日野二郎