いきいき健康メール (2016年12月号)
2016年12月9日発行号
◎ノロウイルスが10年ぶりに大流行~手洗いの徹底を!
国立感染症研究所によると、ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者が
急増し、過去10年の同時期としては2006年に次ぐ多さとなりました。
特に広島県では大規模に流行しています。
ノロウイルスは感染力が非常に強く、少量のウイルスでも感染し急激に増える
ため、嘔気、嘔吐がひどく、激しい下痢をすることもあります。子供やお年寄り
では、吐いたものを、誤嚥して肺炎を起こすことや喉に詰まらせて窒息したり、
脱水症状になることもあります。感染したら、水分と栄養の補給を十分しましょ
う。脱水がひどい場合は、病院で点滴などの治療が必要になります。
感染予防としては、ウイルスを洗い流すつもりで、水と石鹸でしっかり手洗い
をすることが重要です。調理を行う前、食事の前、トイレに行った後は、必ず、
手を洗いましょう。アルコール消毒は無効であり、ハイターなどの塩素系漂白剤
、次亜塩素酸ナトリウム液が有効です。また、85℃以上の熱湯で、1分以上加熱
するのも有効です。二枚貝などを調理するときには、まな板、包丁などの調理器
具を、使用の都度、洗浄、熱湯消毒するなどして、他の食材が汚染しないように
注意しましょう。