いきいき健康メール (2011年11月号)
2011年11月10日発行号
◎「流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)注意報」が発令されました。
10月28日、広島県は、「流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)注意報」を発令し
ました。2011年第42週(10月17日〜10月23日)、福山市保健所管内で、定点医
療機関からの流行性耳下腺炎患者報告数が、定点あたり3.73となり、国の注意
報の基準(定点あたり3.0)を超え、流行の拡大が懸念されるためです。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、ムンプスウイルスの飛沫又は接触感染
により、2〜3週の潜伏期を経て発症します。唾液腺(耳下腺など)の腫脹・
圧痛、嚥下痛、発熱を主症状とし、通常、1〜2週間で軽快します。無菌性髄
膜脳炎を起こすこともあります。思春期以降に感染すると、睾丸炎、卵巣炎を
起こすこともあり、まれに、重篤な難聴、膵炎を起こすこともあります。
対症療法以外に、特別な治療法はありませんが、効果的に予防するには、予
防接種(任意接種)が唯一の方法です。3〜6歳の子供が、最も多く感染して
います。集団生活に入る前にワクチンで予防するのが、最も有効な予防方法で
すので、予防接種について、かかりつけ医にご相談ください。学校保健法では
、耳下腺の腫脹がある期間は、ウイルスの排泄が多いので、腫脹が消失するま
で出席停止となっています。