いきいき健康メール (2012年5月号)
2012年5月10日発行号
◎知っておきたい救急救命処置?AED?
AEDとは自動体外式除細動器の略で、心臓に電気ショックを与え混乱して
いる心臓の電気活動をリセットするための器械です。
心臓の動き(心電図)を自動解析し、電気ショックが必要な方にのみ電気シ
ョックを流す仕組みになっているので、安心です。
突然死の原因には様々なものがありますが、成人では心臓発作が最も多く、
その中でも致死性不整脈などは直ちに電気ショックを与えれば全く後遺症無く
回復できます。小児では窒息や溺水など無呼吸が原因の心停止が多いのですが
、野球などでボールが心臓に当たっておこる心臓震盪(しんとう)などAEDを
使って回復できる心停止もあります。
突然の心停止をされた方を救命するには、(1)意識の確認、(2)助けを呼ぶ、
(3)呼吸の確認、(4)呼吸がなければ30回の胸骨圧迫(胸が少なくとも5cm
沈む強さで、1分間に100回以上のテンポで押す)、(5)人工呼吸を2回、
(4)(5)をくり返す(ただし、口対口人工呼吸がためらわれる場合は胸骨圧迫
のみを行いましょう)、(6)AEDで電気ショックを行います。
AEDの使用は電源を入れれば音声ガイドで指示が出ますので慌てず落ち着
いて行動してください。何より電気刺激は強力ですから、傷病者に触れている
と危険です。自分をはじめ周りの人の安全にはくれぐれもお気をつけください。
これは、明日にでもあなたの周りで起こりうることです。臆せず勇気を持っ
て対処できるよう心に留めておいていただけたらと思います。
野外での行事やイベントも多くなる季節です。開催される際はAEDの貸出
を利用されるなど、安心・安全な環境で楽しくお過ごしください。