いきいき健康メール (2012年10月号)
2012年10月10日発行号
◎?胸に空洞!?失恋ですか??いいえ、結核です。?
これは、今年度の結核予防週間の標語です。9月24日?30日は、結核予防週
間でした。
結核は、過去の病気ではなく、いまだに年間2万2千人を超える新規患者が発
生し、2千人を超える患者が亡くなっています。
福山市保健所管内でも、2011年に、新たに128人の患者が発生しています。
結核患者のうち、70歳以上の高齢者が半分以上を占めています。
若いころに感染していた人が、高齢になり、体力や免疫力が低下し、発病す
ることが多いと考えられています。高齢者では、症状が軽微なため、結核の診
断が遅れることがあり、高齢者施設などで、集団感染を起こすことがあります
。
その一方で、20?30歳代の若年者も、4分の1を占めています。
若年者では、症状が出ても、医療機関へ行くのが遅れ、診断された時には、
周囲に感染が拡がり、学校や職場などで集団感染を起こすことがあります。
結核は、適切に治療すれば、治る病気です。
咳、たん、発熱など長引く風邪症状、体がだるく元気がない、胸痛などの症
状は要注意です。
咳が2週間以上続く場合は、結核の可能性があります。早めに医療機関を受
診することをお勧めします。