いきいき健康メール (2012年12月号)
2012年12月10日発行号
◎ノロウイルスが大流行中!
ノロウイルスが感染すると、1?2日の潜伏期間ののち、嘔吐、下痢、腹痛
、発熱などの症状を起こします。通常、これらの症状は、1?2日続いたのち
治癒し、後遺症は残りません。
100個以下の少量のウイルスでも感染し、小腸で、急激に増えるため、嘔気、
嘔吐がひどく、激しい下痢をすることもあります。子供やお年寄りでは、吐い
たものを、誤嚥して肺炎を起こすことや喉に詰まらせて窒息することがあり、
激しい下痢で脱水症状になることもあります。
ノロウイルスに対するワクチンや抗ウイルス剤はありません。感染したら、
体力が消耗しないようにして、水分と栄養の補給を十分しましょう。脱水がひ
どい場合は、病院で補液などの治療が必要になります。
ノロウイルスは、インフルエンザと違って、アルコール消毒では、殺菌でき
ません。水とせっけんで、ウイルスを洗い流すつもりで、しっかり手洗いをす
ることが重要です。調理を行う前、食事の前、トイレに行った後、下痢などの
患者の汚物処理やおむつ交換などの後は、必ず、手を洗いましょう。
消毒には、ハイタ?などの塩素系漂白剤、次亜塩素酸ナトリウム液が有効で
す。また、85℃以上の熱湯で、1分以上加熱するのも有効です。二枚貝などを
調理するときには、まな板、包丁などの調理器具を、使用の都度、洗浄、熱湯
消毒するなどして、他の食材が汚染しないように注意しましょう。