Home > メールマガジン > いきいき健康メール > 【感染症情報】手足口病が大流行中!

【感染症情報】手足口病が大流行中!

いきいき健康メール (2013年7月号)
2013年7月10日発行号
◎手足口病が大流行中!  毎年、ゴールデンウイークが過ぎて、暑くなると増えてくるのが手足口病で す。通称「夏風邪」と呼ばれるエンテロウイルスの感染によって起こる病気で す。6月から8月にかけて主に乳幼児に流行します。潜伏期間は2?7日で、 飛まつ(せき、くしゃみ)や尿・便を介して感染します。症状は、その名の通 り、手のひらと足裏に、赤い発疹(ほっしん)が出て、一部は水泡を形成し、 口の中にも赤い発疹や口内炎ができます。ひざやお尻にも発疹が出たり、2日 間程度の発熱を伴うこともあります。特に今年の流行は、1?2日程度の発熱 に続いて、膝やお尻などを中心に赤い発疹を認めるケースが多いです。  通常、約1週間で症状は軽快し、発疹は消えていきます。脳炎などの重篤な 合併症もありますが、ごく稀です。一番の問題は、口内炎による痛みから、食 事や水分の摂取量が減り、脱水に至ることであり、特に低年齢児には注意が必 要です。  治療法としては、対症療法が中心となります。発疹に対しての治療は不要で あり、入浴して清潔を保ちましょう。口内炎による痛みが強い場合には、内服 薬や口の中に塗る軟こうが処方される場合もあります。食事は、飲み込みやす いものをこまめに与えて下さい。  こどもが感染した場合の家庭での注意点ですが、症状が軽快した後も、感染 力は残っていて、2?3週間は尿や便にウイルスの排せつが続きます。排便後 やおむつ交換後の手洗いも大事です。  幼稚園や保育所を症状のある間だけ休んでも、友達にうつしてしまう可能性 は残ります。また、かかっているのに発疹の出ないケースもあり、隔離をして も流行を止めることはできません。登園の目安ですが、発疹があっても、熱が なく、元気で、普段の食事が取れていれば登園は可能と考えて良いです。