いきいき健康メール (2013年8月号)
2013年8月9日発行号
◎熱中症に注意しましょう
6月の熱中症を起因とした全国の救急搬送者数は、昨年6月に比べて約2.
3倍も増加していますが、7月に入ってさらに急激に増加が見られました。
熱中症は、暑い環境で過ごしたり、運動をしたりすることによって起こる症
状の総称で、熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病があります。
屋外はもちろん屋内でも起こることがあるので、屋内でも注意が必要です。
●熱失神
皮膚血管が拡張して血圧が低下し、脳へ送られる血液量が減少して起こりま
す。失神が特徴で、めまい、唇のしびれ、呼吸数の増加などもみられます。
●熱けいれん
大量の汗をかき、塩分を補給せずに水分だけを補給することで血液の塩分濃
度が低下したとき、足や腕、腹部の筋肉に痛みを伴うけいれんが起こります。
●熱疲労
大量の汗をかいて脱水が起こり、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気な
どの症状が起こります。
●熱射病
体温の異常な上昇で体温調節ができなくなって起こります。高体温と意識障
害が特徴で、血液凝固、全身の多臓器障害を合併して死に至る恐れがあります
。
熱中症は死にかかわる怖い病態ですが、知ることで適切な予防と対応ができ
ます。こまめに水分・塩分補給と休憩をとり、屋外では涼しい服装で日傘や帽
子を利用したり日陰を選んだりして過ごしましょう。屋内では扇風機やエアコ
ンを利用して室温を調節しましょう。
8月に入り、本格的な『夏』到来です!
高齢者や乳幼児は特に注意して、熱中症対策を万全に元気で楽しい夏をお過
ごしください。