いきいき健康メール (2013年12月号)
2013年12月10日発行号
◎脂質代謝について
脂質代謝は、大きく分けると中性脂肪とコレステロールがあり、健診で最も
異常となる方が多い検査です。悪玉コレステロールと言われる「LDLコレステ
ロール(LDL-C)」が150程度であれば運動と食事で改善が期待できますが、それ
以上高い方には薬による治療との併用が必要な場合が多くなります。また、女
性は閉経に伴い10?20程度上昇しますので、新たに治療が必要となったり、治
療法が変わったりする場合もあります。
善玉コレステロールと言われる「HDLコレステロール(HDL-C)」の低下は狭心
症などの原因となると言われています。軽く汗をかく程度の有酸素運動でHDL-
Cが上昇し、LDL-Cが低下します。
また、中性脂肪は食事の影響を受け易く、食後6時間以上空けないと正確な
値が採れません。健診は食事を取らずに受けてください。
脂質は甲状腺ホルモンの影響で異常値を示すことがありますし、ネフロー
ゼといった腎疾患が原因で異常値となることもあります。治療だけでなく、原
因疾患の鑑別判断(診察のみで可能な場合もあります)が重要となりますので
軽い場合でも一度は医療機関を受診してください。
【高脂血症予防法】
1.動物性脂肪の多い食品は控え、植物油を適度にとる。
2.サバやイワシなどの青魚を積極的に摂る。
3.魚の卵・動物の内臓は控えめに。
4.食物繊維を摂ろう。
5.適量のお酒は、悪玉(LDL-C)の増加をおさえる。
(飲みすぎは中性脂肪を増やすので注意しましょう)
6.生活の中で積極的に運動を!