いきいき健康メール (2014年1月号)
2014年1月10日発行号
◎感染性胃腸炎が大流行中です!
現在、ノロウイルスを中心とする感染性胃腸炎が多発しています。福山市内
でも、高齢者施設や飲食店での集団発生が報じられています。ノロウイルスに
は多数の遺伝子型が存在するため、同じ人が何度も感染を起こします。
ノロウイルスに感染しますと、1〜2日の潜伏期間ののち、嘔吐、下痢、腹
痛、発熱などの症状を起こします。通常、これらの症状は、1〜2日続いたの
ち軽快しますが、乳幼児の場合は下痢や食欲低下が長引くことも多く、脱水症
状に注意する必要があります。お年寄りでは、吐いたものを誤嚥して肺炎を起
こすことや喉に詰まらせて窒息することもあります。
感染したら、水分と栄養の補給を十分しましょう。脱水がひどい場合は、病
院で点滴などの治療が必要になります。
ノロウイルスの消毒には、アルコールは無効です。水とせっけんで、ウイル
スを洗い流すつもりで、しっかり手洗いをすることが重要です。調理を行う前
、食事の前、トイレに行った後、下痢などの患者の汚物処理やおむつ交換など
の後は、必ず手を洗いましょう。
消毒には、ハイタ−などの塩素系漂白剤、次亜塩素酸ナトリウム液が有効で
す。また、85℃以上の熱湯で、1分以上加熱するのも有効です。二枚貝などを
調理するときには、まな板、包丁などの調理器具を、使用の都度、洗浄、熱湯
消毒するなどして、他の食材が汚染しないように注意しましょう。