いきいき健康メール (2014年6月号)
2014年6月10日発行号
◎男性にも知って欲しい『月経前症候群』
生理の3?10日位前から身体や心の不調を感じたことはありませんか?調
子の波は誰にだってあるものですが、その不調が毎月起こるようなら「月経前
症候群」という病気かもしれません。
月経前症候群とは、腹痛・腰痛・頭痛・肩こり・むくみ・乳房の張り・吹き
出物・イライラ・情緒不安定・眠い・不眠・無気力などの生理前に起こる様々
な症状のことです。原因はまだハッキリとはわかっていませんが、女性ホルモ
ンのバランスが変わることでこのような症状が出ると考えられています。健康
で生理のある女性なら誰にでも起こる可能性があります。
月経前症候群は、有酸素運動を日常に取り入れることや食事内容の変更で症
状が軽くなることが知られています。
効果的な栄養素はビタミンB6やビタミンE・γ-リノレン酸・カルシウム・マ
グネシウムなどです。大豆はそれらの栄養素に加えて女性ホルモンに似た働き
をする成分が含まれているのでオススメです。また、血糖値を一定に保つため
に、食事を4?6回に分けてとることも効果があります。
逆に、アルコールやカフェインやお砂糖は症状を悪化させる可能性がありま
すので、月経前症候群の時期には摂取をひかえた方が良いでしょう。ただし、
我慢することでストレスが溜まるようなら、ほどほどに摂取するのは可です。
ストレスは症状を重くする原因になるからです。
さてさて、「えっ?それって病気だったの!?」と思われているでしょうか
。この病気は人によって症状やその重さが大きく違っていて、判断が難しいの
です。同じ女性であっても、もしかしたらご本人でさえも病気という認識はあ
まりされていないかもしれませんね。ましてや男性にとってはますます理解が
難しいのではないでしょうか。
この家族やパートナーに理解されないことがストレスになり、なんとそのス
トレスが原因で月経前症候群の症状が重くなるという悪循環が起こることがあ
るようです。どうか気をつけてあげてくださいね。
ご本人も周りの方に自分の症状について知ってもらえるよう、「私はこの時
期にはイライラしがちに(または、体調が悪く)なるけど、こういう理由だから
ごめんね」などと予め伝えて理解してもらうと良いかもしれません。
運動や食事の変更で症状が軽くならない場合、「生理がくれば治るから...」
などと我慢せずに、かかりつけのお医者さんに相談してみてください。漢方薬
や低用量ピルなどのお薬も、楽になるよう助けてくれます。
周りの理解と時には医療の力を借りて、毎月の不調の波とうまく付き合って
いきましょう!