いきいき健康メール (2015年6月号)
2015年6月10日発行号
◎マダニ類の活動が盛んな季節です!「日本紅斑熱」に気を付けましょう!
「日本紅斑熱」は、マダニ類に刺咬されることによって感染する病気です。
マダニ類の活動が盛んな、春から秋に多くの発生が見られることから、農作業
やレジャーなど野外で活動する際には、十分に注意しましょう。
日本紅斑熱とはリケッチアジャポニカ(Rickettsia japonica)と呼ばれる病
原体を持ったマダニ類に刺咬されることによって感染する病気です。ヒトから
ヒトへの感染はありません。
症状はマダニ類に咬まれて2?8日の潜伏期間後、頭痛、発熱を伴って、急
激に高熱(38?40℃)がでます。高熱の後にやや遅れて、全身に米粒大から小豆
大の紅斑が出現します。ただし、かゆみや痛みが無いのが特徴です。また、マ
ダニ類に刺咬されたところが5?10mm程度に赤く腫れていきます。悪化すると
臓器障害や意識障害などを引き起こすことがあるため、早期に治療を開始する
ことが重要です。
予防方法は『ダニに刺咬されない』ことがとても重要です。マダニ類は野山
、草地、畑、河川敷などに幅広く生息しています。野外で農作業やレジャーを
する場合には、次のことに注意してください。
1.長袖、長ズボン等を着用して皮膚の露出を避け、スソを入れ込んでダニの
付着を防ぐ。
2.肌が出る部分には防虫スプレーを噴霧する。
3.直接草むらや地面に座ったり、衣服を置いたりしないようにする。
4.作業後は体や衣服をはたき、帰宅後はすぐに入浴して身体をよく洗い、付
着したダニを落とす。