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【トピック】ほくろの癌は小さくても予後が悪い

いきいき健康メール (2017年9月号)
2017年9月8日発行号
◎ほくろの癌は小さくても予後が悪い ほくろが長い期間、機械的刺激を受けることで、ホクロの癌であるメラノーマ (悪性黒色腫)になることがあることをご存じでしょうか? ただし広島県では年間10~20名程度と、他の癌と比較するとその発生率は非常 に低いものです。しかしメラノーマが非常に怖いのは、病変が小さくても転移 しやすく、予後が非常に悪いことです。 欧米人では紫外線を受けやすい顔面などに生じるタイプが多いのに対し、日本 人は、機械的刺激を受けやすい足の裏や、絶えず伸びている爪などから生じる タイプが約半数を占めます。またほくろからではなく、正常な皮膚の色素を作 る細胞からも生じることもあります。 ほくろの悪性の兆候は、(1)非対称の病変、(2)端がぎざぎざし境界が不鮮明、 (3)色調に濃淡なむらがある、(4)大きさが6mmを超える、(5)急速に大きくなり 、形態や色調も急に変化し隆起する、などです。 心配なほくろがあれば、皮膚科医のいる医療機関を受診してみてください。最 近は直ちに皮膚を採取して検査をしなくても、ダーモスコピーという簡単な検 査で、ある程度は迅速に診断ができるようになりました。