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【感染症情報】古くて新しい感染症「結核」- 福山市の現状 -

いきいき健康メール (2017年12月号)
2017年12月8日発行号
◎古くて新しい感染症「結核」- 福山市の現状 - 結核は、昭和20年代まで日本人の死亡原因第1位であり、毎年10万人以上が 結核で亡くなっていました。治療薬の普及や生活水準の向上により結核による 死亡は激減しましたが、2015年でも18,280人の人が結核に罹患し、1,955人が 結核で亡くなっています。福山市での2016年の新規登録患者数は56人でした。 最近の傾向として、結核の罹患は免疫力の低下した高齢者に多く、70歳以上の 結核患者が約6割を占めています。福山市でも70歳以上が63%、特に80歳以上が 43%と同様の傾向が認められます。 結核に感染すると約10%の人は直ぐに発病しますが、大部分は免疫により封じ 込めることで発病しません。しかし、加齢などで免疫力が低下すると約20%が 発病します。結核の感染や発病を予防するために重要なことは、免疫力を高め ておくことです。規則正しい生活・バランスのよい食事・十分な睡眠・適度な 運動などといった生活習慣が免疫力を高めることに繋がります。また、結核の 早期発見のために定期的な健康診断を受けましょう。なお、2週間以上続く咳 ・微熱・寝汗などの症状が出現した際には、早めに医療機関を受診しましょう。