Home > メールマガジン > いきいき健康メール > 【感染症情報】風しん対策事業について

【感染症情報】風しん対策事業について

【いきいき健康メール】(2022年8月号)
2022年8月10日発行号
◎風しん対策事業について 風しんは、発熱、倦怠感といったいわゆる感冒様症状の他に、発疹が出るのが特徴です。 飛沫感染で、感染者のせきやくしゃみで人から人へ伝播します。 一般的には症状は軽く、無症状の人もいるくらいですが、非常に感染力が高く、一人の感染から周囲の5~7人にうつる可能性があると言われております。 一番心配なのが、妊婦に感染すると胎児の発育に影響し、生まれてくる子どもに先天性心疾患や難聴、精神発達遅滞などがおこる(先天性風しん症候群)可能性があることです。 そのため、世界保健機関(WHO)は、ワクチンの接種を推進すれば風しんを社会から完全に排除することが可能だ!と宣言し、世界の全ての地域において風しんを排除することを目標に掲げております。 そこで、厚生労働省は、2019年から3年間、『風しんに関する追加的対策』として1962年4月2日~1979年4月1日生まれの男性に自治体からクーポン券を配布し、原則無料で風しん抗体検査と、検査の結果必要な方にはワクチンも受けられるようにしました。 残念ながら、新型コロナウイルス感染症の影響等により、クーポン券の利用率は目標に掲げていたほどには上がりませんでした。 こうした事情もあり、本対策は3年間延長されることになりました。2024年度までですので、是非周知にご協力下さい。 文責:福山市医師会 感染症対策委員 岡本 毅