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【感染症情報】梅毒

【いきいき健康メール】(2022年12月号)
2022年12月10日発行号
◎梅毒 2021年は梅毒の年間患者報告数が過去(1999年以来)最多となっています。 梅毒は、症状がないことや症状があっても数週間で消えてしまうことがあります。そのため、梅毒の感染に気が付かず、発見が遅れ感染が拡大したり、治療が遅れることもある病気です。 梅毒は、梅毒トレポネーマという病原菌が原因となる感染症です。感染すると大半の人には全身に様々な症状がでます。症状が出る場合、感染後の時期によって、性器にしこりができたり、太ももの付け根のリンパ節が腫れたり、皮膚にピンク~赤色の発疹が出たりします。そのような典型的な症状以外に、視力低下(ぶどう膜炎)、聴力低下、頭痛、関節痛、腎炎などをきたすことがあり、病気の「偽装の名人」とも呼ばれます。 治療については、これまでの内服薬の他に、持続性ペニシリン製剤が2022年1月に保険収載され使用可能となっています。筋肉注射(早期梅毒は1回、後期梅毒は週1回×3回)で使用します。 文責:福山市医師会 感染症対策委員 眞鍋 明広