Home > メールマガジン > いきいき健康メール > 【今月のトピック】骨ホルモン

【今月のトピック】骨ホルモン

【いきいき健康メール】(2024年2月号)
2024年2月9日発行号
◎骨ホルモン 骨について私たちは、「骨格をつかさどる」「カルシウムの貯蔵庫である」「骨髄で血液を産生する」位のことは知っています。しかし骨が色々なホルモンを分泌していることが解ってきました。全身の骨は3~5年で造り替えられると言われています。古い骨が破骨細胞で吸収され、骨芽細胞が新しい骨を造っていきます。その骨芽細胞で『オステオカルシン』や『オステオポンチン』というホルモンが産生されています。『オステオカルシン』には脳に働いて記憶力をアップしたり、筋肉に働いて筋力を増強したり、はたまたテストステロンの分泌を促進し生殖細胞を活性化させたるといった作用があるそうです。また『オステオポンチン』には免疫能を増強させる作用があります。 それでは骨芽細胞を動員させるにはどうしたら良いのでしょう?それには歩いたり、ジョギングしたり、走ったりすることです。それが難しい人は、手を台につけて脚で床を蹴ってジャンプするとか、かかと落しだけでも良いそうです。骨に振動を与えることで骨細胞がセンサーの役割をして骨芽細胞が動員されます。体を動かして骨に刺激を与えることが骨芽細胞を動員させ、骨芽細胞がホルモンを分泌し、若さを保って健康維持につながるそうです。さあ皆さんも健康維持のために骨にどんどん刺激を与えてやりましょう。 文責:福山市医師会 広報委員 高橋 健治