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【今月のトピック】デートDVの背景

【いきいき健康メール】(2024年3月号)
2024年3月11日発行号
◎デートDVの背景 大人の恋人同士だけではなく、中学生・高校生・大学生などの若い恋人同士の間でもデートDV(恋人間暴力)は起きています。交際相手から、「身体的暴力」「心理的攻撃」「経済的圧迫」「性的強要」のいずれかの被害を受けている人は、恋人同士のうちの3割以上になります。また、デートDVの被害や加害経験があるにもかかわらず、その7割以上は被害者や加害者であるという認識がありません。暴力はコミュニケーションの1つであり時には必要であるという価値観が根強く残っています。 デートDVが起きている恋人間には「恋愛=性行為=暴力・支配」という図式がみられます。「自分と恋人は一心同体であるから、相手は自分のことをわかってくれて、思い通りになってくれて当然である」という考えからDV加害に、反対に「相手の気持ちをわかってあげて自己犠牲的に尽くすことは良いことである」という思考からDV被害につながっていきます。 また、このような依存的な恋愛観を持っている人は自分たちだけの排他的な世界に陥っているので、DVが起きても他の人には知られないことが多いのが特徴です。 さらに、「恋人は特別な関係であり、相手は自分のものだから自分の好きなように支配してもよい。束縛は愛の証である」といった恋愛至上主義の考え方は、「別れることは悪いことだ。暴力をふるわれていても、それを愛情と感じてしまう」という恋愛幻想を生んでいます。 文責:福山市医師会 広報委員 有木 則文