〜Topics 〜 大腸がん検診のすすめ

増え続ける大腸がん!

大腸がんの死亡者数は、この20年で2倍以上に増え続け(※1)、現在では女性のがん死亡原因の一位(※2)となっています。2020年までの予測で肺がん、胃がんを抜いて男女を合わせた日本人のがん罹患数の一位になっています。
がん罹患者数の推移・がん死亡者数の推移

  • ※1 厚生労働省「人口動態調査・平成17年」より
  • ※2 厚生労働省「人口動態統計・平成16年」より算出

すぐ見つけ、すぐ治す。

早期がんと進行がんの生存率のグラフ

このグラフはがんが見つかってから治療を始めた人達が、5年後までどの程度生存しているかの確立をグラフにしたものです。早く見つければ大腸がんはかなりの確率で治ります。逆に見つけるのが遅くなってがんが進行してしまうと、治る確率はどんどん下がってしまいます。つまり、早ければ早いほど大腸がんの治るチャンスは高くなるのです。

自覚症状がなくても、まず検診。

自覚症状を感じて病院で発見されたがんは、79%が進行がん。検診で見つかったがんのうち進行がんは40%。

大腸がんははっきりとした自覚症状がない場合がほとんどです。ですから血便、腹痛、便が細くなるなどの症状を感じた時にはかなり進んでいるがんの可能性もあります。大腸がんは自覚症状がないうちから、早めに定期的な検診を受けることが大切です。

便ヘモグロビン検査 Q&A

便ヘモグロビン検査では便を専用容器に取りますが、その時の注意で「便はいろんなところをこすりとるとか、便はおおすぎないように」と言われるのはどうして?
この検査は目に見えないほんの少しの血液を調べる検査です。でも、その血液は便の中に均一に混じっていないので、便の1ケ所だけしかとらなかった場合、うまく調べることが出来ません。正しい検査をするためには、便の表面のいろんなところをまんべんなくこすり、多くの便は必要ないので、みぞがうまるくらい取って下さい。
便の取り方
便ヘモグロビン検査は焼き肉等を食べたあと陽性に出たりするのですか?
現在、使用している免疫測定法はヒトヘモグロビンにのみ反応するので食事の影響は受けません。便ヘモグロビン検査の結果が陽性であれば精密検査をおすすめします。
便ヘモグロビン検査で陽性になったが精密検査を受けないとどうなる?
便ヘモグロビン検査が陽性の人から見つかる病気は、大腸がんのほかに大腸ポリープや潰瘍性大腸炎などがありますが、その割合は大腸がんが30人に1人、ポリープが5人に1人と言われ、それぞれ治療方法も違います。つまり、出血原因の特定と治療方法を決めるために精密検査が必要なのです。
精密検査を受けなかった場合は、生存率が47.5%まで低くなる! 受けなかった人の死亡危険度は受けた人と比べ約4倍にもなる!

まとめ

便ヘモグロビン検査が陽性になったら、二次検査で再検査を行うのではなく大腸の精密検査を必ず受けましょう。大腸がんは早期に発見すれば治りやすいがんなのです。早期発見・早期治療が肝心です!!