いきいき健康メール (2012年8月号)
2012年8月10日発行号
◎腸管出血性大腸菌(O157)による食中毒に注意しましょう!
暑い日が続いています。キャンプに出かけてバーベキューをするなど、焼き
肉をする機会が多くなると思います。
焼き肉をするときは、腸管出血性大腸菌(O157)に注意しましょう。
腸管出血性大腸菌(O157)が原因で、昨年4月、焼き肉チェーンのユッケを
食べた客181人が食中毒になり、5人が亡くなって、ユッケが禁止になったのは
、記憶に新しいところです。
腸管出血性大腸菌(O157)は、ウシ、ヒツジ、シカなどの、反芻動物の大
腸に常在しています。
加熱不十分の肉を食べてから、3〜4日の潜伏期のあと、腹痛、下痢、血便
で発症します。菌量に関係なく発症しますので、少し食べただけでも、発症す
ることがあります。
患者さんの介護をした人の手洗いが不十分で、二次感染をすることもありま
す。また、子ども用簡易プールでの感染、観光牧場での動物への接触などによ
る感染事例も知られています。
乳幼児や高齢者では、病原性大腸菌(O157)が産生するベロ毒素の作用に
より、溶血性貧血、急性腎不全から、溶血性尿毒症症候群を引き起こし、けい
れん、こん睡、脳症などから、死亡することもあります。
焼き肉をするときは、包丁、まな板など調理器具の消毒と、肉を十分加熱し
てから食べることを徹底してください。