いきいき健康メール (2012年6月号)
2012年6月8日発行号
◎熱中症を防ぐには
人は体温を一定に保つため、「熱の産生」と「熱の放出」をバランスよく調
節しています。このバランスが崩れ、体温が上昇すると熱中症になります。
熱中症は死に至る恐れのある病態ですが、知っていれば予防ができ、適切な
対応で救命もできます。熱中症が増加する時期を前に、熱中症について理解を
深め、予防に心がけましょう。
1.暑さを避けましょう
屋外では日陰を選び、帽子や日傘を利用しましょう。屋内ではすだれ・カー
テンなどで直射日光を防ぎ、風通しをよくしましょう。
2.服装に工夫しましょう
熱を吸収しやすい黒色系の素材は避け、吸水性に優れた素材、吸汗・速乾素
材や軽・涼スーツなども活用しましょう。襟元はなるべくゆるめて通気をよく
しましょう。
3.こまめに水分を補給しましょう
のどが渇く前に水分補給をすることが必要です。単なる水よりも市販されて
いるスポーツドリンクなどのほうが塩分・糖が含まれ水の吸収もよくなります。
4.急に暑くなる日に注意しましょう
人が上手に発汗できるようになるにはある程度の慣れが必要です。暑くなり
始め、急に暑くなる日、熱帯夜の翌日などは注意が必要です。
5.個人の条件を考慮しましょう
脱水状態のまま暑い環境に行くことは避けましょう。前の晩に深酒をしたり
、朝食を抜いていないか、睡眠は十分取れたか、発熱していたり下痢していな
いか、など該当するようであれば注意が必要です。
6.集団ではお互いに考慮しましょう
個人の予防努力とともに集団ではお互いの配慮や注意も必要です。個人の体
調を観察し、体調不良を気軽に相談できる雰囲気を作りましょう。
(参考文献)
環境省熱中症予防情報サイト(http://www.nies.go.jp/health/HeatStroke/)