いきいき健康メール (2012年7月号)
2012年7月10日発行号
◎大腸がん検診を受けましょう
便の検査の代表的なものに大腸がん検診があります。大腸にがんがあると、
排便によって癌の表面を便がこすり、出血します。そのため目に見えないくら
いの血液が便に混じります。この血液の成分が便の中にあるか、ないかを調べ
てがん検診を行います。
いま、大腸がんは私たちの身の回りで大変な勢いで増加しています。これは
、日本人の食生活が欧米型になって、高脂肪、高蛋白食のものを好んで食べて
いることや、高齢化が進んだことなどが原因とされています。この勢いが続く
と21世紀は、大腸がんが他のがんを追い抜いて、死亡の原因のトップになりか
ねません。
大腸がんの危険信号には、次のようなものがあります。
1.便に血液が付いたり、混じったりしている。
2.よく下痢や便秘になる。
3.排便をしても、まだ残っている感じがする(残便感)
4.少量の粘液や泥のような便が出て、トイレに何度も通ってしまう。
5.原因のわからない貧血がある。
6.おなかにしこりがある。
7.おなかがはる。
8.なんとなく下腹が痛い。
大腸がんは他のがんにくらべて進行が遅いので、進行がんでも早いうちに見
つけて治療すればほとんど治ります。ふだんからの体調チェックと、年に1回
は大腸がん検診をうけることが大切です。
もし、大腸がん検診が陽性になったら・・・。
まずは精密検査をうけましょう。痔の具合の悪い人も一度は精密検査をうけま
しょう。早めにみつかれば、がんも小さいうちにとることができ、大事にいた
りません。