いきいき健康メール (2013年3月号)
2013年3月8日発行号
◎風疹が流行中です!
風疹(3日ばしか)が大流行中です。妊婦さんへの感染を防ぎ、赤ちゃんを
守るために妊娠可能年齢の女性と夫(パートナー)の予防接種をお勧めします
。
風疹の症状ですが、子どもは比較的軽症で、通常は2?3日の発熱と発疹(
ほっしん)、風邪症状とリンパ節の腫れだけですが、脳炎などの重い合併症を
起こすこともある病気です。
昨年の春以降、関東や関西を中心に大流行していて、昨年1年間の患者数は
、過去5年間で最も多くなりました。今年はその昨年を上回るペースで報告が
され、昨年の同時期の9倍となっています。そして、最も特徴的なのは、患者
さんの8割近くが20?40代の男性だということです。流行の背景にあるのは、
平成6年までは、風疹の予防接種の対象が女子中学生に限られるなどしたため
、子どものころに予防接種を受けていない人が多いことです。
妊娠初期の女性がかかると、胎児がウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内
障などの障害(先天性風疹症候群)が生じる恐れがあります。その確率は、妊
娠初期に感染するほど高く、妊娠1カ月では50%以上、2カ月で35%、3カ月
で18%というデータがあります。女性が中学時代に予防接種を受けていても、
抗体価が下がり妊娠可能年齢に感染することもあります。
これを防ぐ唯一の方法は、予防接種(風疹ワクチン)です。しかし、風疹ワ
クチンはウイルスの毒性を弱めたもので、胎児に影響を及ぼす可能性があるの
で、妊娠中は接種できませんし、接種後2ヶ月間は避妊が必要です。現在の風
疹患者の多くが、20?40代の男性であることから、夫(パートナー)に、特に
風疹の予防接種をお願いします。
風疹ワクチンの接種にあたっては、福山市のホームページ上の「予防接種実
施医療機関一覧」を参考にして下さい。事前に医療機関へ電話で確認の上、受
診されることをお勧めします。