いきいき健康メール (2014年4月号)
2014年4月10日発行号
◎A型肝炎にご注意を。
A型肝炎が、今年になって、急増しています。最近では、流行は、東北から
西日本に移っていて、広島県でも多数報告されています。
肝炎の中でも、B型肝炎とC型肝炎は、血液を介して感染しますが、A型肝炎
は、経口感染します。感染経路がわかった報告例の中では、生カキ、生ホタテ
、刺身の喫食をした例が、たくさんあります。
また、中近東から東南アジア、韓国などで感染した例も報告されています。
A型肝炎に感染すると、2〜7週間の潜伏期間の後、発熱、全身倦怠感、食
欲不振、悪心・嘔吐、黄疸などの症状を起こします。発熱や全身倦怠感から、
はじめは、風邪として治療され、黄疸がでてから、やっと、A型肝炎と診断さ
れる例もあります。
治療法は、特異的なものはなく、安静や対症療法が中心ですが、まれに、劇
症肝炎になり、死亡することもあります。年齢が上がるにしたがって重症化す
る例が増加し、50歳以上では、致死率は2.7%といわれています。
潜伏期間が長いので、食材を特定するのが困難なことが多いですが、魚介類
の生食には、注意が必要です。
予防には、ワクチンがありますので、希望される方は、かかりつけ医にご相
談ください。