いきいき健康メール (2014年11月号)
2014年11月10日発行号
◎おたふくかぜワクチンも忘れずに
この10月から水痘ワクチンが無料化(定期化)されましたが、任意で有料
ですがおたふくかぜワクチンもぜひ一緒に接種しましょう。
おたふくかぜはウイルスによる伝染病で、飛沫により感染します。耳の前下
方や顎の下の唾液腺が腫れ、痛みや発熱をともないます。特に酸味のある食べ
物を食べるときなどに痛みが強くなります。潜伏期間は2?3週間です。通常
約1週間で軽快し、片側と両側の場合がありますが免疫は同じようにできます
。時に細菌性耳下腺炎・反復性耳下腺炎やリンパ節炎と区別が難しく、診断確
定のために血液検査が必要となるケースもあります。合併症として髄膜炎が約
1%にみられ、約1/1000人ですが難聴になる場合があり聴力の回復は困難です。
なお不妊(副睾丸炎)になることがあるのは思春期以降に発症した場合です。
ウイルスを抑える薬はないので、対症療法になります。登園・登校はすくな
くとも発症5日経過するまではできません。ワクチンの有効率は約90%です
。まれに、約2週後に発熱や耳下腺の腫脹、頭痛・嘔吐などの症状がみられる
ことがありますが、いずれも軽度で、重篤な副反応は極めてまれです(麻疹・
風疹のワクチンと同程度)抗体維持のため就学前に2回目の接種をおすすめし
ます。
治療手段がないこと、難聴のリスクを考えると、ワクチンをお勧めします。
任意接種ですのでかかりつけ医にご相談の上お申し込みください。