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【トピック】健康診断で採取した血液や尿はどこへ...?

いきいき健康メール (2014年12月号)
2014年12月10日発行号
◎健康診断で採取した血液や尿はどこへ...?  福山市医師会紹介シリーズ第3弾です。今回は「検査課」の紹介をさせてい ただきたいと思います。  検査課は福山市医師会館の2Fにあり、広いフロアにところ狭しと大きな機 械が並んでいる中で、白衣の検査技師達が黙々と作業をしている、ちょっと独 特な雰囲気(?)の部署です。メンバは37名(2014年11月現在)で、主な業務 は、健診課や医療機関からお預かりした血液や尿・便等の検体について、病気 はないか、病気であったらどんな状態かを検査することです。  検査課では一般的なものから特殊なものまで様々な検査を行っています。専 門的でちょっと難しいかもしれませんが、それぞれどんな検査をしているのか をご紹介します。 ☆一般検査 尿や便を検査しています。尿では腎臓・膀胱・尿道等に病気がないか、便では 大腸に病気がないか等を調べています。 ☆血液検査 全身を駆け巡る血液はとても沢山の情報をもっています。検査では、血液中の 赤血球・ヘモグロビン・白血球・血小板等の数をみて、貧血・多血症・白血病 等の血液の病気や、その他に潜んでいる病気がないか等を調べています。 ☆生化学検査 血液や尿から、肝臓・腎臓・膵臓の機能に異常がないか、尿酸・脂質・糖の量 に異常がないか等を調べています。 ☆微生物検査 痰や尿等の中に病気をおこしている菌がいるかどうかを調べています。結核菌 等のちょっとキケンな菌も検査しているので、検査室最奥の自動ドア付きの特 別なお部屋で検査を行っています。 ☆腫瘍マーカー検査 血液等をみて、癌の兆しや再発がないか、または治療の効果が出ているかを調 べています。腫瘍マーカーにはとても沢山の種類があり、組み合わせてどの臓 器に癌の可能性があるのかを判定しています。 ☆細胞診検査 婦人科材料や痰や尿を顕微鏡で調べてがん細胞がいるかどうか、また、その他 の病気がないかどうかを判断するのが細胞診検査です。染色した細胞を顕微鏡 でみながら、細胞診専門医と細胞検査士が診断しています。 ☆病理診断 患者さんの体から採取された組織や細胞を薄い標本にし、顕微鏡で観察して病 気の診断するのが病理診断です。専門の病理医が診断しています。時には死因 を調べるための解剖も行います。  それぞれの検査結果は健康診断やがん検診の結果として受診者のみなさまへ お知らせし、健康づくりに役立てていただいています。前号でご紹介した健診 課で採取された血液や尿などは、こうして同じ建物の中でチェックされていた のですね。  検査課はあまりみなさんにお会いする機会がなく縁の下の力持ちの部署です が、この記事で日々どんなことをしているのか、少しご興味をもっていただけ たら幸いです。 福山市医師会紹介シリーズはまだまだ続きます。 次回「スマイル0円 営業課!」お楽しみに!