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【感染症情報】肺炎球菌およびインフルエンザワクチン接種のすすめ

いきいき健康メール (2016年10月号)
◎ 肺炎球菌およびインフルエンザワクチン接種のすすめ 2014年に肺炎球菌ワクチンの定期接種が施行されて以後、全国平均で約30%の 接種率となり、広く浸透してきたといえるでしょう。 ではなぜ肺炎球菌なのでしょうか。 肺炎は若年者では入院治療することは比較的少ないのですが、乳幼児と65歳以上 の高齢者になると、入院治療を要する症例が急激に増加します。高齢者肺炎の 原因菌の約30%が肺炎球菌によるものですし、乳幼児では重症感染症を起こしう る起炎菌です。肺炎球菌は鼻や喉の奥につきやすい菌で、例えば風邪など何らか の原因で免疫力が低下した状態で、肺炎、中耳炎、髄膜炎、菌血症、などを発症 することがあります。 みなさんもよくご存知のインフルエンザウイルス感染は、感染後に肺炎球菌性 肺炎が多発し、しかも重篤化することが知られています。肺炎球菌ワクチンと インフルエンザワクチンを両方接種した医学研究の報告では、重篤な肺炎球菌 感染症による入院と死亡率が5割以上減少しています。 肺炎はこじれると命にかかわります。規則正しい生活など普段からの体調管理が 重要なのは言うまでもありませんが、肺炎球菌ワクチン、インフルエンザワクチ ン接種をうけて積極的に予防対策をしていただくことをお薦めします。