いきいき健康メール (2018年9月号)
2018年9月10日発行号
◎ただしく見直そう「風しん」
このメールでは今までにも、さまざまな感染症に関する情報をお届けしてきま
したが、さらに詳しく知りたいときにも、正確な情報収集が必要です。
さて、風疹(ふうしん)についてのニュースを見聞きする機会が増えてきてい
ます。
5年前の2013年に流行して以降は減少傾向にあった風しんですが、8月にいたっ
て主に首都圏(千葉、東京、埼玉、神奈川の4都県から全体の70%が報告)と
いう状況で、報道で話題となっています。ご存知のように発熱と発疹を特徴と
する病気ですが、成人では症状が長く続いたり、関節炎など他にも注意する点
がいくつかあります。
風しんではとくに、妊娠中の赤ちゃんに異常が出る「先天性風疹症候群」の発
生を防ぐ必要があります。
つまり妊婦への感染を防止することが重要で、妊娠出産年齢の女性および妊婦
の周囲の感受性者をふせぐため、患者への接触をさけること、接触時にはマス
クを着用し、事後に手洗いを徹底すること、に注意してください。
ほかにも気をつけることがいくつかありますので、最寄りのかかりつけの医師
に相談することをすすめます。
文責:福山市医師会 感染症対策委員 小山祐介