Home > メールマガジン > いきいき健康メール > 【感染症情報】風疹の流行について

【感染症情報】風疹の流行について

いきいき健康メール (2018年11月号)
2018年11月9日発行号
◎風疹の流行について 9月号でも風疹についてお伝えしましたが、現在、首都圏を中心に風疹が流行 しています。 10月24日の時点での患者数は1486人で昨年の1年患者数93人の16倍、今年は 2013年以来の大流行が予測され、すでに米国では妊婦に対して日本への渡航自 粛勧告がされています。 風疹ウィルスは接触感染で感染力はインフルエンザより強いと言われています。 潜伏期間は2~3週間で症状は発熱、発疹、リンパ節腫脹ですが髄膜脳炎など重 症化することは極めて稀です。 感染者の約8割は30~50代の男性が占め、その7割は職場での感染と言われてい ます。 風疹で問題となるのは妊娠中(20週まで)に感染すると胎児の先天性風疹症候 群(白内障、難聴、心疾患)のリスクが高くなることです。 女性に比べて感染源となりやすい成人男性の風疹に対する知識は低く、妊娠の 可能性のある女性や妊婦のいる家庭、会社等の周囲において風疹の本当の怖さ を啓発し、積極的に抗体価検査、予防接種を受けることをお勧めします。 文責:福山市医師会 感染症対策委員 岡本宏司