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【感染症情報】いまだにこわいB型肝炎

いきいき健康メール (2019年4月号)
2019年4月10日発行号
◎いまだにこわいB型肝炎 性行為などで感染するHIV(昨今映画で話題になったフレディーマーキュリー もその犠牲者の一人です)と同じくB型肝炎(HBV)も血液感染をおこします。 B型肝炎は、HIVに比べても感染力が非常に強く、母子感染に加え、針刺し事故 ・性行為・輸血など体液が直接体内に入る行為で感染します。感染者も多く、 なんと全世界で3億5000万人、日本でも未だに150万人の患者さんがおられます 。日本では母子感染予防が30年前から行われていますし、殆どの患者さんはき ちんと治療を受けています。ただ若く自覚症状がない感染者もおられます。性 交渉で容易に感染するため、中国・台湾をはじめ東南アジアの方々の罹患率も 高く、風俗産業の利用がきっかけとなったり、利用しないパートナーも感染さ せてしまうのです。 治療薬も進歩していますが、そもそもワクチンで予防できる病気です。日本で も平成28年から新生児にはワクチンが定期接種化されましたが、成人は任意接 種です。WHOはすべての人にワクチン接種を推奨しています。国際化の時代、 ワクチン接種を検討してもいかがでしょうか?(ちなみに医療関係者はほぼ全 員ワクチンを受けています) 文責:福山市医師会 感染症対策委員 辰川匡史