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【感染症情報】蚊にご注意を

【いきいき健康メール】(2020年7月号)
2020年7月10日発行号
◎蚊にご注意を 暑い季節になってきました。私が子供の頃は、寝る部屋にエアコンなどなく、窓を開けて蚊帳(かや)の中で寝ていました。子供の頃は、蚊に刺されると痒いのが困るから、蚊に刺されないようにするのだ、としか思っていませんでした。しかし蚊に刺されないようにすることは、感染症の予防にもなるのです。 蚊が媒介する感染症としては、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、マラリアなどがあります。このうちデング熱は2014年に日本国内での感染例が確認され、東京の代々木公園を封鎖し消毒している映像を覚えている方も多いと思います。デング熱は、日本ではヒトスジシマカ(やぶ蚊)が媒介するとされ、多くは3~7日の潜伏期間の後、発熱、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状を呈します。多くは1週間程度の経過で回復しますが、一部に重度の出血傾向を呈する重症な状態になるものがあります。 蚊が媒介する感染症の予防は、蚊に刺されないようにすることにつきます。肌の露出が少ない服装にすること、虫除け剤を使用することが大事になります。また庭などで水がたまる所をできるだけなくして、蚊の発生を抑えることも大事になります。 文責:福山市医師会 感染症対策委員 大多和泰幸