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【感染症情報】洪水被害のあとで気をつける病気

【いきいき健康メール】(2020年8月号)
2020年8月10日発行号
◎洪水被害のあとで気をつける病気 近年、全国的に洪水被害が増加しているように思われます。 洪水被害のあとで気を付けていただきたい病気がいくつかありますので紹介します。 皆様お気を付けください。 レジオネラ肺炎 水害の後は土埃や土砂を含んだ霧状のミストと共に原因菌を吸い込む恐れがあります。 被災後の後片付けの際にはマスクできれば防塵マスクを使用し、なければタオルで鼻と口を覆って下さい。もしも発熱・息苦しさなど肺炎を疑わせる症状がある場合は、早急に医療機関を受診して下さい。 レプトスピラ症 家畜やペット(犬、猫)やげっ歯類の腎臓に保菌している事があり尿中に排出されます。洪水時は、保菌動物の尿で汚染された水があふれる場合があり、傷のある皮膚を通じて感染する事があります。軽症の場合は風邪のような症状ですが、重症の場合は、黄疸(皮膚や白目が黄色に)、出血、腎障害(おしっこの量が減る)などの症状が見られます。 破傷風 洪水後に限りませんが常にけがをした時は、水できれいに泥を洗い流すなど早めに傷の処置をして下さい。深い傷を負った時や、口が開けにくいなどの症状が出た場合は、早急に医療機関を受診して下さい。 予防はワクチン接種ですが1968年の定期接種以前の人は免疫を持っていない可能性が大で、かすり傷でも発症する場合があります。定期接種済みの人も約10年おきに接種するのが理想的です。  文責:福山市医師会 感染症対策委員 眞鍋明広