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【感染症情報】手洗い(手指衛生)について

【いきいき健康メール】(2020年12月号)
2020年12月10日発行号
◎手洗い(手指衛生)について 新型コロナウイルス感染症が遷延している中、手指衛生の重要性が言われています。 手指衛生の方法は「石けんとペーパータオル」を使う方法と「速乾性アルコール」を使う方法があります。 前者は皮膚表面に付着、ないし固着した微生物を皮脂・浸出液や古い角質と共に取り除く方法です。殺菌作用は不十分ですが確実に微生物の量を減少させます。 後者には殺菌作用は十分にありますが、手に湿疹や傷があったりすると痛みを伴うこともあります。ノロウイルスなど殺菌作用がない微生物もいます。 新型コロナウイルスはアルコール製剤が有効ですのでよく使われていますが、石けんとアルコールを併用して使うのがベストです。 しっかり手洗いをすると当然「手荒れ」を合併しやすくなります。「手荒れ」があると除菌効果は落ちますので普段からのハンドクリームなどによるケアが必要です。ステロイドの外用が必要なケースもあります。 手洗いだけでなくマスクも予防接種も、感染を100%防ぐものではありませんが、たとえ50%でも防げれば実行する意味があると考えます。 文責:福山市医師会 感染症対策委員 下江敬生