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【感染症情報】こどもの「とびひ」が急増しています!

【いきいき健康メール】(2021年7月号)
2021年7月9日発行号
◎こどもの「とびひ」が急増しています! 正式には「伝染性膿痂疹(のうかしん)」といいます。「膿を持ったような痂(かさぶた)のある発疹」という意味です。 火の粉が飛ぶように次々と感染することから「飛び火」と呼ばれます。 とびひは、細菌による皮膚の感染症です。 虫刺されや湿疹、あせも、転んでできた傷などをひっかいて感染を起こすと「とびひ」になります。 こどもによくみられるタイプは、水ぶくれができて皮膚がむけることの多い「水疱性膿痂疹」です。 皮膚に常在する「黄色ブドウ球菌」が原因です。 赤いブツブツの水を持った湿疹ができる、皮がめくれた感じになる、黄色い汁が出る、治るときにかさぶたになるなどの特徴があります。 7月から9月頃に流行します。治療は、抗生物質の飲み薬と塗り薬を併用します。 水疱が破れて中の液体が周囲につくと、感染が拡大しますので、早めの受診がおすすめです。 患部を乾燥させると早く治りますので、治るまでの間は、(1)プールに入らない、(2)お風呂でなくシャワーを使う、(3)汗をかかないように冷房の部屋で過ごす、などの対策が有効です。 患部をガーゼや包帯できちんと覆い、露出しないようにすれば、登園や登校は可能です。 文責:福山市医師会 感染症対策委員 高橋 康太