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【感染症情報】マスクについて、ついでにマスクかぶれ

【いきいき健康メール】(2022年2月号)
2022年2月10日発行号
◎マスクについて、ついでにマスクかぶれ テレビで外国からの映像を見ると、マスクをせずに密に接して騒いでいる場面があります。 マスクの着用率は日本とは比べ物になりません。 それでも日本では一日に数万人の新型コロナウイルス感染症患者が発生しています。 これは「マスクが感染予防に効果がない」のではなく、「マスクをしていなかったらおそらく数倍は患者数が増えていただろう」ということです。 マスク着用だけでなく手洗いも三密回避も予防接種も、感染を100%防ぐものではありませんが、たとえ50%でも防げれば実施する意味があると考えます。 50%でも重症化を防げれば実行する意味があると考えます。 マスクかぶれやニキビの悪化がマスコミで報道されていますがあまりピンときません。 マスクかぶれは紐の部分、辺縁で皮膚に擦れる部分、特にワイヤーの部分に発生すると考えます。 耳にひび割れができる人はいます。 不織布が軽く当たる頬の部位はまず発生しないと思います(注:例外はたくさんあります)。 マスクをすると、外気の乾燥や低温による顔の皮膚への刺激が軽減されることにより、さらに外用薬の効果が長時間維持されることにより、アトピー性皮膚炎やニキビなどの疾患が改善されるような気がします。 日頃から治療やスキンケアに気を付けておればマスクの悪影響はないと考えます。 文責:福山市医師会 感染症対策委員 下江 敬生