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【感染症情報】春にそなえて早めの注意!ダニ媒介感染症

【いきいき健康メール】(2023年3月号)
2023年3月10日発行号
◎春にそなえて早めの注意!ダニ媒介感染症 寒かった冬もようやく終わりを告げ春が来ようとしています。コロナウイルス感染症が落ち着いてくるという見通しがある中で、久しぶりの春の行楽をたのしみにしている方も少なくないと思います。 広島県は全国的にもダニ媒介感染症の発生が比較的多いのではないかとされています。ダニにかまれることでみられる感染症として日本紅斑熱という病気があるのを耳にしたことがあるでしょう。一方で、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)をご存じでしょうか。 ウイルス感染症の1つですが、広島県については、72例(うち15例で死亡)の症例が確認(令和4年6月24日現在)されています。 マダニの活動が盛んな、春から秋に多くの発生が見られることから、農作業やレジャーなどで、森林や草むら、藪などに入る場合には十分注意しましょう。 「森林や草むら、藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、肌の露出を少なくする」「長袖・長ズボンを着用する」「シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる」「足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)を履く」など心がけてください。 SFTSに対しては確立した治療法がなく対症療法となります。また、SFTSウイルスに感染したネコやイヌから,ヒトがSFTSを発症したとみられる事例 https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/hcdc/sfts-yobou.html#cat も報告されています。 文責:福山市医師会 感染症対策委員 小山 祐介