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【感染症情報】新型コロナウイルス感染症「5類」変更で、マスク着用はどうする?

【いきいき健康メール】(2023年4月号)
2023年4月10日発行号
◎新型コロナウイルス感染症「5類」変更で、マスク着用はどうする? 政府は5月8日から新型コロナウイルス感染症の分類を「2類」から「5類」に引き下げることを決め、今ではマスク着用は原則として「個人の判断にゆだねる」となっています。ただし、新型コロナウイルス感染症が終息したわけではなく、飲食店や交通機関などの事業者が、感染対策や事業上の理由などによって、「利用者または従業員にマスク着用を求めることは許容される」としています。 このようなことから、マスク着脱の判断に迷うことが多いと思いますが、以下のような場合はマスク着用が推奨されています。 (1)医療機関への受診や高齢者施設への訪問時  <自身を感染から守り、他の人に感染を広げないために>  医療機関では、院内でのマスク着用を求め、着用されない患者様には診療をお断りする場合もあるかも知れません。 (2)通勤ラッシュ時など混雑した電車、バスに乗車する時  <自身を感染から守り、他の人に感染を広げないために> (3)高齢の人、基礎疾患を有する人、妊婦など重症化リスクの高い人が混雑した場所に行く時  <自身を感染から守るために>  マスクによって意思疎通がしにくい、息苦しくなる、顔の皮膚がかぶれるなどマスク着用による弊害がありますが、マスクを正しく着用することによって感染を防ぐ効果があることに間違いはありません。マスク着脱は、あくまでも個人の主体的な判断が尊重されますが、マスク着用のプラス面とマイナス面のバランスを考え判断してはいかがでしょうか。参考までに、厚生労働省の助言機関メンバーらは、マスクは外出時に携帯し、周囲の混雑状況や空間の広さなどから着脱の判断をすること提唱しています。 文責:福山市医師会 感染症対策委員 坂田 達朗