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【感染症情報】蚊に刺されないように注意しましょう

【いきいき健康メール】(2023年7月号)
2023年7月10日発行号
◎蚊に刺されないように注意しましょう 蚊に刺されることで感染してしまう病気にはデング熱・チクングニア熱・ジカウイルス感染症・日本脳炎・ウエストナイル熱・黄熱・マラリアなどの病気があります。その多くは熱帯や亜熱帯地域で流行していますが、日本では日本脳炎が発生しています。デング熱は2014年に70年ぶり国内で流行し、2019年にも再び国内で発生しました。 日本にいる蚊で人の血を吸う蚊にはヤブカ属のヒトスジシマカ、イエカ属のアカイエカ・コガタアカイエカ・チカイエカなどがいます。一般的にヤブカと呼ばれているヒトスジシマカは昼間に血を吸う習性があり、空き缶に溜まったような少量の水でも増殖可能です。温暖化により生息地域が北上し北海道を除く全国に分布しています。デング熱などを媒介します。イエカは夜に血を吸う習性があり、田んぼや沼・排水溝などに生息しています。日本全国に分布していますが飛翔力があるため田んぼ等から離れた場所にもいます。日本脳炎を媒介する蚊は主にコガタアカイエカです。 海外との交流が再開され、渡航先でデング熱などに感染する機会が増えています。また地球温暖化の影響による蚊の生息地域の拡大と生息数の増加も心配されます。蚊に刺されないために虫よけスプレーや蚊取り線香などの使用、長袖・長ズボンを着用して肌を露出させない対策が大切です。 文責:福山市医師会 感染症対策委員 齋藤 洋