
序 はじめに
- 子どもの症状をみるポイント
- 病院のかかり方
- 元気がない、機嫌が悪い
- 発熱
- けいれん
- 咳、喘鳴(ぜいぜい)
- 腹痛
- 嘔吐・下痢
- 発疹(じんま疹)
- 頭部打撲
- 異物誤飲
- こどもの救急蘇生
- 相談窓口
おわりに
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嘔吐
小さな子どもは激しく泣いた、咳こんだ、食べすぎや飲みすぎた時など病気でなくても吐くことがあります。また、哺乳後にゲップと共にミルクを吐くことがあります。機嫌が良くて食欲もあるようなら心配はありません。嘔吐の原因はウイルス性胃腸炎が最も多く半日くらい吐き続けて、その後下痢になることが多いです。嘔吐に腹痛や血便を伴う場合は腸重積の可能性があります。嘔吐はお腹の病気以外でも特に頭の病気でも起こります。激しい頭痛や意識がおかしい(ぐったりしている)場合は急いで受診する必要があります。

- 吐いたものが気管に入らないように体を横向けにします
- 吐き気が落ち着いたら、水、お茶、経口補水液などを少量ずつ与えてみてください。柑橘系飲料や炭酸飲料はさけましょう。
- 吐いたものを触ったら、感染予防のため手洗いをしましょう。

- 強い腹痛や頭痛を伴う
- ぐったりしている
- 意識がおかしい、反応がおかしい
- 吐いたものに血液が多く混じっている
- 繰り返して何度も嘔吐する
- 吐物が緑色
- 便に血液が混じっている
- 半日以上尿が出ていない
下痢
乳幼児は消化吸収機能が未熟なため、食事内容や量によって下痢をすることがあります。発熱や嘔吐を伴う場合はウイルス性胃腸炎の可能性が高いです。機嫌がよく食欲が保たれているようならしばらく様子をみても大丈夫です。

- どんな下痢か(水様、ドロドロ、赤い、白い、血液が混じる、粘液が混じる)
- 下痢の回数
- 腹痛、嘔吐などほかの症状があるか
- 病院を受診する場合、下痢便やおむつを持っていくと参考になります
画像も参考になります

- 十分に水分補給を行いましょう、経口補水液が有効です。
- 母乳やミルクを飲んでいる場合は続けてかまいません。
- 下痢の回数が多いとおむつかぶれをおこしやすいので、おしりを洗った後はワセリンなどで皮膚を保護するようにしましょう。
- 便を触った後は感染予防のため手洗いをしましょう。

- ぐったりしている
- 半日以上尿が出ていない
- 唇や舌が乾いて、涙が出ない
- 多量の血便がでた
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