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9.発疹(じんま疹)

知っておきたい子どもの救急


はじめに

  1. 子どもの症状をみるポイント
  2. 病院のかかり方
  3. 元気がない、機嫌が悪い
  4. 発熱
  5. けいれん
  6. 咳、喘鳴(ぜいぜい)
  7. 腹痛
  8. 嘔吐・下痢
  9. 発疹(じんま疹)
  10. 頭部打撲
  11. 異物誤飲
  12. こどもの救急蘇生
  13. 相談窓口

おわりに

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 発疹は広がり方、できかた、そして原因もさまざまですが、随伴症状のない場合に緊急性はありません。夜間の場合は、一晩待ってから受診しても良さそうです。
 感染症に伴う発疹として、みずぼうそう、手足口病、溶連菌感染症、とびひ などがあります。発熱を伴う発疹の場合は、麻しん(はしか)などの報告の義務があるものもありますので、かかりつけの医師を受診しましょう。
 下図のような、隆起のある発疹は「じんま疹」で、多くはかゆみがあります。夜間に発見されることが多く、数分から数時間で出たり消えたりすることもあります。じんま疹の多くは、ストレスや体調不良といった原因のはっきりしないものです。食物によるアレルギーの場合は1割程度といわれています。その場合は特定の原因食物を摂取後2時間以内に発症することが多いようです。
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  • かゆみがある場合は、発疹部位を冷やすと症状が軽減します。
  • 激しい運動は避けましょう。
  • 熱い風呂に入ると症状が悪化します。ぬるめのシャワーがお勧めです。
  • かゆみには、香辛料の入った刺激物を食べると悪化することがあるので注意しましょう。

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  • 発疹だけでは緊急に受診する必要はありません。
  • 発疹のほかに、咳や呼吸困難、嘔吐や冷汗などの症状を伴う場合は緊急性がありますので、ただちに受診しましょう。

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